日々の様子

こどもスタディツアーin沖縄 DAY2

こどもスタディツアー 2025.04.03

朝食の席で、子どもたちの間には昨夜の興奮がまだ残っていました。今日のスケジュールを聞くと「空手を習うんだって!」「スノーケリングもするんだ!」と、期待に胸を膨らませる子どもたちの表情には、昨日の緊張感はもう見られません。

道場に到着すると、凛とした空気が漂う中、比嘉先生が温かい笑顔で子どもたちを迎えてくださいました。

「先生、いつから空手をしているんですか?」という質問に、「10歳で弟子入りしたんだよ」という答えに「えー!小さい時からなんだ!」と驚きの声が上がりました。

比嘉先生から琉球空手の歴史について聞く子どもたちの真剣な眼差し。「琉球空手は13世紀頃、平和な社会にするために禁武政策が行われた時に、手足を武器化しようとしたことが始まりなんだ」という説明に、「へぇ〜、そうだったんだ」と知的好奇心を刺激された表情の子どもたち。

「普通の空手と琉球空手の違いは何ですか?」という鋭い質問が飛び出すと、「いい質問だね。普通の空手は数百年程度の歴史で攻撃のために作られたけど、琉球空手の型は全て守りから始まるんだよ」と丁寧に答えてくださる比嘉先生の姿に、子どもたちは静かに頷いていました。

質問タイムでは、最初は遠慮がちだった子どもたちも、先生の優しい人柄に触れるうちに次第に手が挙がるようになりました。「空手で一番難しい技は何ですか?」「痛くないんですか?」と素直な疑問をぶつける子どもたちの目は好奇心で輝いています。

いよいよ型の体験が始まると、子どもたちの表情は一段と引き締まりました。

「ナイハンチ初段」という型を教えてもらう時の真剣な眼差し。先生の動きを一生懸命真似ようとする姿勢からは、未知のことに挑戦する勇気が感じられました。

最初はぎこちない動きだった子どもたちも、比嘉先生の「そう、その調子!」「もっと強く!」という励ましの声に応えるように、少しずつ動きが力強くなっていきます。特に印象的だったのは、普段おとなしい女の子が、型を習得する過程で見せた集中力のある表情。「えい!」と声を出す時の凛々しさには、新たな一面を発見したような輝きがありました。

型の練習後には他の型も見学させていただきました。先生や先輩方の迫力ある演武に「すごい!」「かっこいい!」と目を丸くする子どもたち。中には「僕も帰ったらやってみる!」と、早速真似をしようとする男の子もいて、新しい経験が子どもたちの中に芽生えた瞬間を見る思いでした。

お昼は地元の人たちがよく利用する商店へ。「今日のお昼は自分で選んでいいよ」と言われると、子どもたちの顔がパッと明るくなりました。店内をキョロキョロと見回し、「これ何だろう?」「おいしそう!」と好奇心いっぱいの表情で品定めをする姿が印象的でした。

「沖縄そば食べてみたい!」と勇気を出して言った女の子に続いて、「僕も!」「私も同じの!」と次々に声が上がり、地元の味への冒険心が広がっていきました。

迷っている子には「これは甘くて美味しいよ」「これは少し辛いけど、挑戦する?」と、すっかり沖縄通になった様子の子どもたちが教え合う姿も。昨日よりもさらに一歩成長した、お互いを思いやる気持ちが芽生えていることを感じました。

近くの公園で広げたお弁当を前に「いただきます!」の声が弾みます。初めて口にする沖縄そばの味に「麺がちょっと違う!」「だしが甘い!」と新しい発見を言葉にする子どもたち。

「おいしー!」と満面の笑みで頬張る姿や、友達と「ちょっと味見させて」と分け合う様子からは、食を通じた交流が深まっていることが伝わってきました。

午後からは、子どもたちが最も楽しみにしていたスノーケリング体験。海岸に着くなり「早く入りたい!」「魚見えるかな?」と期待に胸を躍らせる声が聞こえてきます。

しかし、スノーケルの使い方の説明を聞き、ウェットスーツを着る準備の大変さに気づくと、「難しい…」「入れないかも…」と不安げな表情を浮かべる子も。そんな時、インストラクターから「最初は誰でも緊張するよ。一緒に少しずつ慣れていこう」という励ましの言葉に、少しずつ表情が明るくなっていきました。


ウェットスーツに身を包み、スノーケルとマスクを装着した子どもたちの姿は、まるで小さな海の探検家のよう。最初は足がつく浅瀬で練習する時の緊張した表情と、水中で呼吸ができた瞬間の驚きと喜びの表情の変化が印象的でした。

「先生、できた!」「見て見て、呼吸できてる!」と誇らしげに報告する子どもたちの顔には、新しいことに挑戦し、克服した自信が表れていました。慣れてきた子どもたちは次第に深い場所へ。

初めて見る海中世界に「うわぁ!」という驚きの声が水面から漏れ聞こえてきます。

特に印象的だったのは、グルクマという名前の魚の群れと出会った時の感動の瞬間。大きな口を開けて泳ぐその姿に、子どもたちは釘付け。水面に顔を出した時の「すごい!あんなに大きな群れ!」「大きな口開けてた!」という興奮した表情と声には、自然の神秘との出会いの感動が溢れていました。地元のインストラクターから「この魚が現れると、地元の人は春を感じるんだよ」と教えてもらい、「へぇ〜、魚でも季節がわかるんだ」と新たな発見に目を輝かせていました。

夕方前になり、ホテルに戻った子どもたちは疲れた様子ながらも、充実感に満ちた表情でソファに身を沈めていました。「今日はすごく楽しかった!」「明日は何をするんだろう?」と、すでに次の活動への期待を口にする姿に、このツアーへの満足感が伝わってきます。

その間、インストラクターのケンちゃんとスタッフのとほっしーが夕食の買い出しへ。子どもたちからは「沖縄のおいしいもの買ってきて!」「昨日のサラダもまた食べたい!」とリクエストの声が飛びます。初日とは違い、自分の好みや欲しいものを明確に伝えられるようになった子どもたちの成長に、静かな喜びを感じました。

買い出しチームが戻ると、「手伝う!」と自ら台所に向かう子どもたちの姿が。昨日はぎこちなかった包丁さばきも、今日は少し上達した様子。「これ切ってもいい?」「私、盛り付けするね」と役割分担をする姿からは、共同生活での自主性と協調性が育まれていることが感じられました。

沖縄料理も交えた夕食の席では、今日の体験を熱心に語り合う子どもたちの声が飛び交います。「私、最初はスノーケル怖かったけど、できた!」「空手の先生、強かったね〜」と、その日の感動や驚きを友達と共有することで、経験がより深く心に刻まれていくようでした。

夕食後は、琉球ランタンフェスティバルへ。会場に近づくにつれ、遠くに見える光の帯に「わぁ、きれい!」と歓声を上げる子どもたち。幻想的なランタンの世界に一歩足を踏み入れると、その美しさに言葉を失う瞬間がありました。

「まるでお城みたい!」「龍のかたちだ!」と、色鮮やかな光のオブジェに次々と感嘆の声を上げる姿。特に印象的だったのは、普段はおしゃべりな男の子が、美しい光景に見入って静かになる場面。心を打たれる美しさに出会った時、子どもたちの感性がいかに豊かであるかを実感しました。

ランタンの間を歩きながら、子どもたち同士で「あれ見て!」「こっちもすごいよ!」と発見を共有し合う姿は、昨日よりもずっと親密さを増していました。初日にはまだ緊張していた子どもたちが、今では肩を寄せ合って写真を撮り、笑い合う友達になっている様子に、わずか2日間での関係性の変化を感じました。

夜空に浮かぶランタンの下で「きれいだね」とつぶやく女の子に、隣の子が「うん、すごくきれい」と静かに応える瞬間。言葉の少ない交流の中にも、共に体験を共有する喜びと絆が感じられました。

ホテルに戻る頃には、子どもたちの目はランタンの光を反射して輝いていましたが、その中には疲れも見え始めていました。それでも「明日も楽しみ!」と布団に入る前に言う声からは、満足感と次の日への期待が伝わってきます。

2日目が終わる頃には、子どもたちの表情からは初日の緊張感が完全に消え、代わりに自信と充実感に満ちた表情が見られるようになりました。琉球の伝統文化に触れ、海の神秘を体験した今日一日は、子どもたちの心に確かな成長の種を蒔いたようです。

ほっしー

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