こどもスタディツアーin沖縄 DAY3,4

最終日の活動が短く、施設の都合上、写真撮影ができない関係で、3日目と4日目一緒にご報告します。
朝食の席では、ランタンフェスティバルの美しい光景や、スノーケリングでの発見を思い出しながら、今日も新しい体験に胸を躍らせる子どもたちの姿がありました。
「今日は何をするんだろう?」「ハチミツ見学って本物のハチがいるのかな?」と、好奇心いっぱいの表情で朝のミーティングに臨んでいます。
目的地への道中、車の窓から見える海の色に「あれ?昨日より色が違う気がする」と鋭い観察眼を見せる子どもたち。運転手の方から「よく気づいたね。実はモズクの養殖をしててね…」と話が始まると、子どもたちは真剣な表情で耳を傾けていました。
学習センターに到着し早速、話が始まりました。
「大雨が降ると畑の赤土が海に流れ出て、サンゴが白化したり、モズクやアオサの養殖に悪影響を与えるんです」という説明に、「えー!そうなんだ」「さっき養殖見た!」と驚きの声があがりました。
「青い海じゃなくなると、遊びに来た人も『こんなはずじゃなかった』って思うんだよね」という言葉に、昨日まで楽しんだ美しい海を思い出し、少し寂しそうな表情を浮かべる子も。
「そんな時、みんなはどうすると思う?」というスタッフの問いかけに、最初は黙っていた子どもたちも、次第に「土が流れないようにする?」「何か植えたらいいんじゃない?」と自分なりの考えを口にし始めました。
環境問題について真剣に考える姿からは、この旅での成長を感じさせます。
「実は、畑の縁にイネ科の植物を植えて、土が流れ出るのを防いでいるんですよ」という説明を聞きながら実際の対策を見せてもらうと、「なるほど!」「賢い方法だね!」と感心の声が上がります。
さらに「乾燥させた植物を細かくして土の上に敷くことも効果的なんです」という説明に、「まるで毛布みたいに土を守るんだね」とユニークな例えをする子どもの姿も。
特に印象的だったのは、「じゃあ、余った植物はどうするの?」という鋭い質問を投げかけた女の子。
「実はね…」とスタッフが余った植物でしめ縄やカバン、コースターなどを作っていることを紹介すると、「すごい!何も無駄にしないんだ!」と目を輝かせる子どもたち。
サステナブルな取り組みに触れ、「これってSDGsだよね!」と学校での学びと結びつける声も聞こえてきました。
「今日は、みんなにもこの植物を使った物作りに挑戦してもらいます」と言われると、「やったー!」と歓声を上げる子どもたち。
ミサンガ作りの説明を真剣に聞く姿は、昨日の空手体験の時と同じく集中力に満ちていました。
最初はうまく編めなくて「難しい…」と眉をひそめていた子も、慣れてくると「見て見て、できてきた!」と誇らしげに見せてくれます。
隣の友達に「こうするといいよ」と教え合う姿や、「素敵な色だね」と褒め合う姿からは、共同作業を通して深まる絆が感じられました。
完成したミサンガを手首に巻き「沖縄の思い出だ!」と満面の笑みを浮かべる子どもたちの表情には、物作りの達成感と、環境保全への理解が混ざり合っていました。
「次は、裸地を減らすために植えている花と、そこから採れるハチミツについてお話しします」というスタッフの言葉に、「本物のハチがいるの?」と少し緊張した表情の子どもたち。
でも、「ハチは植物にとって大切なパートナーなんですよ」という説明を聞くうちに、怖がっていた表情が徐々に好奇心に変わっていきます。
巣箱を見せてもらった時には、安全な距離を保ちながらも「あ、ハチが飛んでる!」「働いてるね!」と興味津々の声。
普段なら避けてしまうハチの存在に、今日は違った視点から関心を寄せる姿がありました。
「植物を守るだけでなく、ハチとの共生関係も大切にしているんですね」と、大人顔負けの感想を口にする子もいて、複雑な環境の繋がりを直感的に理解する子どもたちの柔軟な思考に感心させられます。
「さあ、このハチミツを試食してみましょう」と小さなスプーンでハチミツを分けてもらうと、「わぁ、いい香り!」「お花の匂いがする!」と感動の声が上がります。
「甘すぎないね」「さわやかな感じ」と、素直な感想を述べ合う子どもたちの表情からは、自然の恵みのありがたさを感じているようでした。
中には「家のハチミツと全然違う!」「これが本物の味なんだね」と新たな発見に目を輝かせる子も。
「このハチミツはとても貴重なんですよ」というスタッフの言葉に、「大切にしないとね」と頷く姿からは、この3日間で育まれた自然への敬意が感じられました。
午後からは照屋勝武三線店へ移動。
店内に入った瞬間、独特の雰囲気に「わぁ、いい匂い!」「木の香りだね」と感覚を研ぎ澄ます子どもたち。迎えてくださった照屋さんの温かい笑顔に、最初の緊張も徐々にほぐれていきました。
「沖縄県民にとって三線とは?」という問いかけから始まった話は、子どもたちの想像をはるかに超える深い内容でした。
「三線は単なる楽器ではなく、沖縄の人々の喜びや悲しみを表現する声なんです」という言葉に、静かに聞き入る子どもたちの表情は、初日には見られなかった深い思考を示していました。
特に「カンカラ三線がどのようにして生まれたのか」という背景の説明では、「戦争で楽器を失っても、人々は缶詰の空き缶で三線を作り、音楽を絶やさなかったんです」という話に、「すごい…」とつぶやく声と共に、歴史の重みを感じる瞬間がありました。
「三線の材料になる黒檀の森を見学しましょう」と案内されると、子どもたちの足取りは自然と軽やかになります。
木々の間を歩きながら、「この木が三線になるんだね」「すごく硬そう」と手で触れて確かめる様子からは、五感を通して学ぶ姿勢が感じられました。
「材料として使えるようになるには150~200年かかるんですよ」という言葉に「えー!そんなに長いの!?」と驚きの声。
「新しい材料はほとんど手に入らないんです」という説明を聞くと、「じゃあ、大切にしないといけないね」「三線一つ作るのも大変なんだ」と、物の価値について考え始める姿勢が見られました。
子どもたちの中には「200年後の未来に、今植えた木が三線になるんだね」と時間のスケールを想像し、感慨深げな表情を浮かべる子も。短い滞在でしたが、目の前にある楽器とその背景にある自然と歴史の繋がりを実感できた瞬間でした。
夕食の買い出しでは、もはや慣れた様子で「これ美味しいから買おうよ」「これ、みんなで分けられるね」と会話を交わす子どもたち。
初日の緊張感は完全に消え、「最後の夜だから特別なものにしよう!」という提案に皆で盛り上がる姿には、3日間で育まれた絆を感じました。
料理を作る時も、「私、温めてくるね!」「僕は盛り付け係!」と自主的に役割分担をする姿は、初日とは比べものにならないほど協調性に溢れています。
時々「あのね、今日ね…」と今日の体験を興奮気味に話す声も聞こえてきて、心に残る一日だったことが伝わってきました。
夕食後の振り返りの時間では、「このスタディツアーで一番印象に残ったことは?」という問いかけに、次々と手が挙がります。
「空手の先生の練習風景に圧倒された!」「ヤドカリの家を作ったのが楽しかった!」「フィンを付けて早く泳げた時は嬉しかった!」と、それぞれの思い出を誇らしげに語る子どもたち。
また、「海をきれいに守ることの大切さがわかった」「三線の音色が忘れられない」と、感性豊かな気づきを口にする子どもたちの表情には、確かな成長が見て取れました。
振り返りの輪の中で「また沖縄に来たい!」「今度は家族も連れてきたい!」と未来への希望を語る声も多く、このツアーが子どもたちの心に深く刻まれたことを実感します。
就寝前、部屋に戻る子どもたちの「おやすみ!」という声には3日前とは違う温かさと親しみが感じられました。窓から見える沖縄の夜空の下、明日の別れを惜しむ気持ちと、新たな発見と友情を胸に抱いた子どもたちは、静かに眠りについたのでした。
そして迎えた最終日、子どもたちは早朝から「帰りたくないね」「また沖縄に来たいな」とつぶやきながら、丁寧に荷物をまとめていました。
朝食は少し名残惜しそうな表情で食べる子どもたち。「最後のご飯だね」「沖縄の食べ物、家でも作ってみたい」と、この4日間で味わった食事の思い出を語り合っています。
チェックアウトを済ませ、南部へ向かう車内は、はじめに比べるとずっと賑やかで、「今日はどんなところに行くの?」「平和学習って何するんだろう?」と期待と好奇心が入り混じった声が響いていました。
平和学習施設の入口では、この4日間で初めての集合写真を撮影。子どもたちの顔には、旅の疲れも見えますが、それ以上に充実感に満ちた表情が輝いていました。小さな体で肩を寄せ合い、まだ少し眠たそうな表情でパシャリ!
沖縄平和記念資料館の中では、小学生にはやや衝撃的な内容もあったようで、時折「怖いね…」「悲しい…」とつぶやく声も聞こえました。説明を聞くうちに、次第に真剣な表情になり、「なんで戦争するの?」「平和って大切だね」と、年齢を超えた深い感想を口にする子どもたちの姿が印象的でした。
中には目に涙を浮かべる子もいて、スタッフが優しく肩に手を置くと「ひどいことが起きないように、僕たちが覚えておかなきゃいけないよね」と、小さな声で語る場面もありました。厳しい現実を知ることは辛いことでしたが、平和への願いを心に刻む大切な経験となったことでしょう。
お昼ご飯の時間には、少し重くなった雰囲気も和らぎ、「これ美味しいね」「最後の沖縄ごはんだ」と会話も弾みます。
食後の少しの遊び時間では、「鬼ごっこしよう!」「最後に思いっきり遊ぼう!」と元気な声を上げて走り回る子どもたちの姿に、たくましさを感じました。
空港へ向かう車内では、「またみんなで来たいね」「今度は家族と一緒に来たい」と、すでに次の沖縄訪問を夢見る声が聞こえてきます。窓の外を流れる沖縄の景色を名残惜しそうに眺め、「バイバイ、沖縄」と小さく手を振る子どもたちの姿が心に残りました。
空港に着くと、荷物チェックや搭乗手続きを体験しながら、「飛行機、楽しみ!」「雲の上から沖縄見たい!」と少し緊張しながらも期待に胸を膨らませています。
別れる直前、「沖縄で学んだことを忘れないでね」というメッセージに、子どもたちは真剣な表情で頷き、「約束します」「帰ったら家族に全部話す!」と力強い決意を口にしています。
飛行機に乗り込む前の最後の挨拶では、「さようなら」ではなく「また会おうね!」という言葉が交わされ、子どもたちの顔には少しの寂しさと同時に、1つ成長した姿が見えました。
4日間のスタディツアーを通して、子どもたちは沖縄の自然、文化、そして歴史と真摯に向き合い、多くの気づきを得ることができました。
環境問題から伝統文化、そして平和の尊さまで、様々な学びを通して子どもたちの視野は確実に広がりました。
彼らの心に蒔かれたこの種が、これからの人生で大きく花開き、次世代を担う彼らが、より良い未来を創造していく力となることを願っています。
かけがえのない4日間の体験は、きっと子どもたちの心に深く刻まれることでしょう。
ほっしー
学童保育もあなのいえに興味のある方は、お気軽にお問合せください。
無料体験は、平日15~18時に実施しています。
もあなのいえに通う小学生の子どもたちと一緒に活動します。
保護者の方には17時頃お迎えに来て頂き、1時間程度お子さまの様子や入所についてお話をします。
【概要】
開所時間:平日(月~金)下校時~19:00、学校休暇時期 8:00~18:30
対象:小学1年生~小学6年生
【お問い合わせ】
放課後児童クラブ「もあなのいえ」
住所:横浜市都筑区中川中央1-39-11
横浜市営地下鉄センター北駅より徒歩5分
電話:045-482-3966
メール:moanahouse@moanakids.org