日々の様子

【もあなのいえ】Universal View カカオからチョコレートを作ってみよう♪

もあなのいえ 2023.02.16

今回は『カカオからチョコレートを作ってみよう♪』というテーマで活動を行いました。

スーパーやコンビニで簡単に買うことができるチョコレートですが、何を原料にどのように作られているかを子ども達は知っているのでしょうか?

まず、チョコレートを作る前にチョコレート作りについてお話をしました。

「チョコレートって何から作られているか知ってる?」

高学年の子たちは知っている子が多かったですが、低学年はピンときていない様子。
『チョコレートはチョコレートだ!』と思い込んでしまっていると、確かに原料を考える機会そのものが日常の中ではないのかもしれませんね。
そこから、話はカカオの作り方について進んでいきました。

▽カカオ豆を前にチョコレート作りの話を真剣に聞いています。

子ども達が一番興味を持って話を聞いたテーマ。
それは『カカオ生産における児童労働』です。
児童労働については、子ども達が学校に行き、働かなくてもいいようなシステムを作る動きが世界各国で進んでいますが、現状としてはいまだに家庭のために働いている子がいます。
映像を見て現状を知った子供たちは「かわいそう…」と呟いていました。
自分よりも年下の子がボロボロの服、学校にも行けずに朝早くから夜遅くまで働いている現状を映像を通して見たことで、自分たちが恵まれていることを実感したのではないでしょうか。

ただ、だからと言って『カカオを食べること=よくないこと』ということではありません。なぜならカカオ農家の人の仕事が無くなってしまう事にも繋がりかねないからです。
子ども達には、生産者に対して正当な対価を支払うことが大切であることを知ってもらいたかったのです。

▽「じゃあ、このカカオも子ども達が作ったものなの!?」

今回、私たちが使用するカカオを生産してくれたのはDari K(ダリケー)のルディさんという方だそうです。もちろん児童労働が無い農園で生産されたものですのでご安心を!
ルディさんに感謝しながらチョコレート作り開始です!!
子どもたちが体験することはカカオ豆を炒る、皮をむく、すり潰す、溶かし、固めて、食べるところまで。

 

まず初めにカカオ豆を炒っていきます。部屋中にカカオの匂いが充満。
子どもたちも自然と何をしているのか気になる様子。ここまで匂いが広がるとは思っていなかったのでスタッフも驚きです。

豆を冷まし豆の皮を剥き、すり鉢を使って潰していきます。
豆の匂いを嗅いでみるとほろ苦く嫌いな子どもも


小さくなったカカオを味見してみることに。カカオ100%の味は…。
子どもたちの顔が引きつる苦味でした(笑)

▽約1時間30ほどすり潰したカカオ豆がこちらです。

まだまだ荒い粒が残っているのが分かると思います。もう少し頑張ってすり潰してもらいます。

すり潰しが終わり器を温めるとカカオに含まれる油が溶けチョコレートのようにトロトロに。
「味見してみようよ♪」「いいね~!」子どもたちの考えが一致しひと舐め。「にがぁぁ~」
砂糖も入ってないのでそれはまあそうですよね(笑)
カカオの味(苦味)が消えないよう砂糖の量を調整しながら味見。型に入れ冷蔵庫へ。

2週間後。2/14バレンタインデー
子どもたちもお待ちかねのチョコレートを食べる日です。
固まったチョコレートの周りに群がり早く食べたいと口から手が出るほど見つめています(笑)

せっかくなので、市販のチョコレートと自分たちで作ったチョコを食べ比べることをします。
市販のチョコレートの原材料を見てみると砂糖が一番入っていてカカオは5番目です。
自分たちで作ったチョコレートはカカオと砂糖しか入っていません。どんな違いがあるのでしょうか?!

自分たちで作ったチョコを一口…。

食べた感覚を忘れないうちにみんなで意見を共有します。

エクストラステージで豆乳入りも制作してみました。

ちなみに自分たちが作ったチョコレートの中身はこんな感じ。
粒粒が残っているのが分かります。これがざらざらの原因だと考えます。
2時間ほどすり潰しましたが残ってしまいました。
市販のチョコレートは口溶けなめらか。企業努力が分かる瞬間でした。
個々の好みはあるようですが大半の子は市販のチョコレートの方が美味しいと答えていました。

カカオからチョコレト作り食べ比べをしたことで一枚のチョコの板を作ることがどれだけ大変なことかを感じたのではないでしょうか。
また、初めにも話しをしましたが『カカオを食べること=よくないこと』ということではありません。
生産者、労働者に対して正当な対価を支払うことが大切であることと同時に世界では子どもたちと同じ年代もしくは年下の子どもが朝から夜まで働いてることで私たちの生活があるかもしれないということを知ることができたのではないでしょうか。

お迎えの際保護者からこんな話が聞けました。
「子どもから、チョコレートってね僕より小さい子どもが高い木に登ってカカオの実を取っているんだよ…
お金がなくて学校もいけないし、木から落ちたら骨折もするかもしれないんだって…という話をききました」
子どもの中では児童労働があることが衝撃なことだったのでしょう。

ライトマン てっちん

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無料体験は、平日15~18時に実施しています。
もあなのいえに通う小学生の子どもたちと一緒に活動します。
保護者の方には17:30頃お迎えに来て頂き、30分程度お子さまの様子や入所についてお話をします。

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開所時間:平日(月~金)下校時~19:00、学校休暇時期 8:00~18:30
対象:小学1年生~小学6年生

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