日々の様子

【もあなのいえ】鬼さん!鬼さん!何色ですか~?

もあなのいえ 2023.10.25

涼しい秋風に高く澄んだ空。

大きく深呼吸したくなるような気持ちの良い季節になりました。

 

もあなのいえの子どもたちは、今日も外遊びに出かけます!

 

最近、子どもたちがハマっている遊びが「色鬼」。

鬼ごっこの一つで、鬼が言った色を見つけてタッチすることで、鬼から逃れることができる遊びです。

 

逃「鬼さん!鬼さん!何色ですか~?」

鬼「みどり!」

逃「あ!葉っぱみどりだよ!」「帽子もみどりだよ!」

 

鬼「はいいろ!」

逃「はいいろってどんな色?」「グレーだよ!ねずみ色ともいう!」「あーね!」

 

自然物や身に着けているものから、言われた色を素早く見つける子どもたち。

「こっちにあるよ!」「あっちにも!」と、見事な連携プレーです。

遊んでいくなかで、「カラフルな服を着ている人は有利だ」ということに気付いた子どもたち。

そこで、子どもたち同士で話し合い、2つのルールを追加していました。

 

◎同じものをタッチできるのは、2人まで。

◎自分の身に着けているものはタッチしない。

 

さらに「鬼1人だと捕まえられないから、3人にしよう!」という提案も。

 

夢中で遊んでいるうちに、空が赤く染まっていました。

子「うわぁ!空めっちゃキレイ!」「なにこれ!」「ハロウィンみたい!」

暗くなるにつれて公園で遊んでいた地域の方は続々と帰っていきますが、もあなのいえの子どもたちは、まだまだ遊びます!

 

逃「鬼さん!鬼さん!何色ですか~?」

鬼「…。何色なら見つけづらいかな~(小声)」

逃「ねぇ、まだ決まらないの~?」

鬼「まだ~!」

逃「まだ色なんてないよ~!」

鬼「じゃ~あ~虹色!」

逃「は?虹色なんてないよ!」

鬼「あるよ!!」

 

だんだんと、見つける色の難易度が上がっていきます。

 

逃「はい!金色あった~!」(上の写真のスニーカー)

鬼「それは金色じゃないよ!」

逃「何言ってんの?金色だよ!」

鬼「えぇ~…(困惑)」

逃「はい!これは金色だから、私たちの勝ちね!」

鬼「えぇ~…(苦笑)それは黄色か黄緑だよぉ…」

逃「どっからどう見ても金色だよ!」

鬼「えぇ~…それはちょっとずるくない?」

「勝ちたい気持ち」に比例して「ずるい~!」というセリフが増えていきました。ここからは「足の速さ」や「早く色を見つける力」ではなく、「駆け引き」や「演技」などの作戦が重要になっていきます。

 

作戦①

~鬼3人で、タッチする人と色を守る人に分かれて捕まえよう!~

逃「水筒に色があるのに、守られてるから近づけない~!ずるい!」

鬼「ずるくないよ!だって、色守ったらダメっていうルールはないからね!」

 

作戦②

~公園の掲示板には色がたくさん!活用しよう!~

鬼「掲示板使うのずるい~!」

逃「ずるくないよ!だってそんなルールないじゃん!」

鬼「しかも、それ(タッチしてるところ)紫じゃないじゃん!」

逃「え?紫だよ?」

鬼「それは、“薄紫”だよ!」

逃「薄紫も紫でしょ!」

鬼「薄紫と紫は違う色だよ!」

逃「自分たちのときは、もっとずるいことするくせに、俺たちが掲示板使ったり、薄紫タッチしたりしたら、文句言ってくるのおかしくない?」

鬼「いやいや、うちら何もずるとかしてないから!」

逃「先にずるしたのは、そっちじゃん!」

鬼「は?何言ってんの?!」

 

“逃げるチーム”と“鬼チーム”がお互いの想いをぶつけ合っています。

大人がイメージする“仲直り”とは少し違うかもしれませんが、この子たちはこのあと少しずつ仲直りをします。

 

「もう知らないっ!!!」片方のチームが捨て台詞をはき、その場を離れました。

仲間と公園のベンチに座り「まじむかつく~」「意味わかんないんだけど~」と、心の中のモヤモヤを全部出します。

思っていることも、本当は思っていないことも、自分が知っている一番トゲトゲしている言葉で表現します。

 

そうして、心がすっきりしたら「またみんなで遊びたい」という気持ちになります。

「このままだったら、一緒に遊べなくなっちゃうかも…」という不安も浮かび上がってきます。

 

だけど、「ごめんね」なんて言葉は、言いたくありません。

「だって、あの子たちだってずるしてたもん!」って思うから。負けた気がするから。

でも、またみんなで遊びたい…。

 

その頃、もう片方のチームは、新しい遊びを始めてケラケラ大笑いしていました。

「あの子たち、どっか行っちゃったね~」と少しだけ気にしているようです。

 

鬼「ねぇ!遊んでないで、さっきの話の続きしようよ!」

逃「え?どっか行っちゃったから、もう遊び終わったのかと思った~」

鬼「あのさ、何が嫌だったのか教えてよ!」

逃「それは、色を隠したりさ…紫のこと薄紫って言ったりさ…」

鬼「ふーん。じゃあさ、新しいルール考えようよ!」

逃「まぁいいよ。でも、今度こそずるはなしだからね!」

鬼「はいは~い」

 

夕焼け空は、いつの間にか紺色になっていました。

公園の照明が、子どもたちの顔を照らしています。

 

 

子どもたちが、遊びの中で感じた色んな気持ちや工夫は、成長するうえで大切な経験となることでしょう。

子どもたちの心の成長と、遊びの展開をこれからも楽しみにしています。

 

みんと

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