日々の様子

【海山キッズ】カヤック体験 10月28日

海山キッズ 2023.11.10

今回の海山キッズは、葉山の海でカヤック体験を行いました。

 

電車とバスを乗り継いで、葉山まで向かいます。

今回の引率スタッフには、参加者の子どもたちが保育園の頃の担任スタッフがいました。

「俺たち、バカやってたよなぁ」「あの頃よく喧嘩してたよね~」と思い出話に花が咲きます。

この、久しぶりに会うスタッフや友だちとの会話も海山の楽しさの一つです。

葉山に到着したら、みんなで備品を手分けして拠点まで運びます。

砂浜を歩いていると「足がズボズボするから疲れる~」「砂の上歩きにくい~」と子どもたち。

私(みんと)は、砂浜を歩くと「砂のふわっとした感じ気持ちいいな~」「海に来たな~」と楽しい気持ちになる派なので、子どもたちのセリフに驚きました。普段、街中のコンクリートで舗装された道や便利なエスカレーターなどがある生活をしていると、そんな気持ちになるのかもしれません。

長い長い砂浜を歩いて、ようやく拠点に到着しました。

ライフジャケットを身に着けて、海での約束をみんなで確認します。

「スタッフから見えるところで遊ぶ!」

「不思議な生き物は、毒があるかもしれないからスタッフに確認してから触る!」

「困ったことがあったら、スタッフに伝える!」

そして、海へ!

カヤックには順番で乗るため、自分の番がくるまで磯で遊びます。

【磯遊び】

この日は「大潮」で、潮の満ち引き(海面の高さ)の差が大きい日でした。さらに、活動開始時間は干潮(かんちょう)だったので、潮が引いた磯に現れるタイドプール(潮だまり)には、生き物がたくさん!磯遊びにはもってこいの天気です。

カニや小魚をたくさん捕まえました!

同じ生き物でも、体の大きさや表情など個体差があるので、1匹ずつじっくり観察していました。

まりりん(スタッフ)が横顔みたいな石を発見!「見て見て!おもしろ~い!」

【カヤック体験】

今回乗るのは、幅が広くて安定性が高い「シットオンカヤック」という種類のカヤックです。

どんな座り方でも乗れて、体の向きも自由に変えることができるので、よりリラックスして乗ることができます。

 

パドルの持ち方や漕ぎ方を確認して、乗ってみます。

乗るときは「足からじゃなくて、お尻から乗るんだよ」というアドバイスを実践していました。

「いってきま~す!」磯遊びをしている仲間に手を振って出発!

さて、海からはどんな景色を見ることができるのでしょう。

遠くに見える白いヨット。だんだんと聞こえなくなる磯遊びをしている仲間の声。

空と青のグラデーション。頬を撫でる潮風。透き通って見える海の世界。

こんな穏やかな海なら、どこまでも漕いで行けそうです。

子A「どこまで漕ぐー?」

子B「江の島までならすぐ行けるんじゃない?」

子A「いいね!行こう!行こう!」

子B「よっしゃあ!江の島までレッツゴ~!」

 

そして、本当に江の島に向かって、ものすごい勢いで漕ぎ始めた子どもたち。

一緒にカヤックに乗っていた私(みんと)は、「江の島まで行くのはかなり時間かかるよ~」と思いつつも、純粋な冒険心を燃やしている子どもたちに何と声を掛けようか迷いました。すぐ行けそう!と思っている子どもたちに「今日の時間では無理だよ」と現実を伝えるのは簡単ですが、そんな夢を潰すようなことはしたくありません。ただ、子どもたちの爆漕(ばくそう)は、早く止めなければいけません。

 

みんと「あたしも江の島まで漕いでみたいな~!たださ、ひとつ問題があって、お家の人に今日の海山で江の島まで行きますって伝えてないんだよね…どうしようか~」

子A「たしかに、今日は葉山で遊ぶって伝えてるもんね…。こんなに近いならすぐ行って帰ってこれると思うんだけど。でも、家の人に言ってないのは、さすがにまずいか…。」

子B「そうだね~。今度カヤックに乗るときは、江の島まで行きたいね!」

 

子どもたちの心には「いつか、カヤックで江の島まで行く!」という夢が一つ生まれました。

江の島までは行けなくても、カヤックだからこそ行ける場所や体験できることがあります。

なんと、カヤックは水深が15㎝以上あれば浮くので、下の写真のような浅い磯でも漕ぐことができるのです。

「うわぁぁぁ!岩にぶつかりそう!」と言う子どもたちは、とっても楽しそう!

一番後ろに乗っているスタッフからは、子どもたちの表情は見えませんが、同じカヤックに乗っているとなぜだか楽しい気持ちが伝わってくるものです。

海の中を覗いて生き物を探したり、パドルを漕いで生まれる小さな波を触ってみたり。

カヤックだからこそできる体験を楽しみました。

【砂遊び】

今回の海辺には、さらさらの砂がたくさん!

顔に砂を塗ったり、砂に埋もれたり、大きな穴を掘ったり、砂浜という環境一つで子どもたちの遊びはどんどん広がります。

【昼ごはん・休憩】

午後の遊びに向けて、ごはんを食べてエネルギーチャージ!

ごはんの後は、芝生で日向ぼっこをしたり、走り回ったりと、それぞれ好きなことをして過ごしました。

 

【潮の満ち引き】

午後の活動で海に戻ると、潮が満ちてきていました。

足首までの深さだった海が、急に腰までの深さになっていたので、子どもたちはびっくり!

「あれ?海が深くなってる!」「えー!なんで?!」

【魚釣り】

堤防に落ちていた釣り糸や針を使って、魚釣りにも挑戦しました!

捕まえた貝やカニを餌にして、魚が食いつくのをじっと待ちます。

 

【深い海で泳いでみたい!】

堤防の階段から海に降りると、足が着かない深さの海で泳ぐこともできます。

「足着かないのちょっと怖いけど、めっちゃ楽しい~!」そう言って、満面の笑顔で泳いでいる姿が印象的でした。

10月後半でしたが、お日様が出ていたおかげで、寒さを気にせずに楽しむことができました。

仲間が楽しそうに泳いでいるのを見て「僕もここで泳いでみたい!」と、Aくん。

ただ、足が着かないことに不安があるようです。

Aくん「怖いけど、泳ぎたい…。泳ぎたいけど怖い…。」

スタッフ「ライフジャケット着てれば浮くから、大丈夫だよ!」

Aくん「でも、ライフジャケットが急に壊れて浮かないかもしれないじゃん…」

スタッフ「もしそうなったら、すぐ助けるよ!」

Aくん「本当に助けてくれる?」

スタッフ「こうやって手を伸ばしておくから、怖くなったらすぐ引き上げるよ!」

Aくん「じゃあ、行ってみようかな…」

そう言って勇気を振り絞って、海に入ったAくん。

「うわぁぁぁぁ~!本当に足着かない!やばい!やばい!」と言いながらも、目の前のスタッフの手を頼ることなく泳いでいました。

10秒ほど泳ぐと、スタッフの手を借りて陸に上がった、Aくん。

「怖かった~!めっちゃ怖かった!!…でも、楽しかった!」と満面の笑みでした。

そこに海があって、仲間がいて、何かあったら助けてくれるスタッフがいて、だからこそ一歩を踏み出せたのかもしれません。

 

【帰り道・振り返り】

たくさん遊んだので、帰りのバスではすぐに夢の中へ…。

バスの揺れってどうしてこんなに心地良いのでしょう。

施設に帰ってから、みんなで今日の振り返りをしました。

カヤック体験というテーマはありましたが、子どもたちは「一番やりたいこと」を思う存分楽しんだようです!

もちろん、私たちスタッフも、子どもたちとカヤックをしたり泳いだりできてとても楽しかったです!

これからも、神奈川の自然を子どもたちと共に遊びつくしたいと思います!

みんと

 

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