日々の様子

【海山ビギナーズ】大磯の森で遊ぼう! 1月27日

海山ビギナーズ 2024.02.08

今回の海山ビギナーズは、大磯の森で活動しました。

 

大磯駅から活動拠点の森へ向かう途中、前回の活動でも寄り道をした公園で休憩をしました。

前回、この公園で“松ぼっくり”を見つけた子どもたちは「このあいだよりも大きい松ぼっくり見つけたい!」と、張り切って探し始めました。

「“トウガラシ”みたいな形のあった~!」

大きさだけでなく“形の面白さ”も、子どもたちにとってはポイントです。

松ぼっくりのカサは、湿度によって開いたり閉じたりしますが、今回は閉じていたからこその面白さに気づくことができました。

大きな松ぼっくりには、みんなが集まってきます。

「大きいのあった!これ欲しい人~?」

「はいはいはいは~い!」「わたしも欲しい~!」「見せて~!」

公園には、不思議な足跡がありました。

「何の足跡かな~?」「犬じゃないよね…」「もしかして、イノシシ?!」

「イノシシに会ってみたい!」「え~俺はちょっと怖い…」などと話しながら、足跡をたどっていくふたり。

結局、イノシシの姿はありませんでしたが、実際に足跡を見たことで、イノシシへの興味が湧いたようです。

公園で30分ほど遊んだら、活動拠点である森へ再び歩き始めます。

森に続く“木の橋”を渡ると、道幅が狭くなり、急斜面や倒木があったり、枝があちこちに伸びていたりします。

ヒトが管理している公園との違いを感じながら、周りをよく見て慎重に進んでいきます。

活動拠点に到着!

まずは、フィールドマナーを全員で確認しました。

 

スタッフ「ここは、野生の生き物が暮らしている場所なんだよ。」

子「どんな生き物がいるの?」

スタッフ「イノシシとか、リスとか、テン(イタチの仲間)とかがいるよ。」

子「へぇ~!どうぶつの森だね!」

 

スタッフ「もし、みんなの住んでいるところに、イノシシが群れで来たら、どう思う?」

子「めっちゃ怖い!」「逃げる!」「やっつける!」

スタッフ「今、ここにみんなが来て、ここで暮らしてる動物たちも同じ気持ちかもね。」

子「でも、全然動物いないよ?」

スタッフ「隠れてるから見えてないだけで、動物たちからは見られてるんだよ。」

動物たちと鉢合わせしないように“手を叩いてから進む”ことを教えてもらい、早速やってみます。

 

フィールドマナーの確認が済み、早速遊び始めるかと思いきや、朝早く集合した子どもたちはお腹が空いたようです。

「お腹空いたから、もう食べちゃおうかな~」

「俺、遊び始めたら、食べるの忘れちゃうから先に食べようかな~」

時刻は10時。早めの昼ごはんとなりました。

「唐揚げうま~い♡」

 

お弁当を食べて満腹になったら、遊び始めます。

帰るまで約5時間!子どもたちは、この森でどんな遊びを楽しむのでしょう。

 

【シーソーできそうじゃない?!】

まずは、周りを見渡して遊具になりそうなものを探します。

“丸太”と“石”を見つけてシーソーを作ってみることにした、子どもたち。

最初のミッションは、重たい石を移動させること!

何度かチャレンジし、石が重たすぎて持ち上げられないことに気付き、“転がして”移動することを思いつきました。

さらにもう一本丸太を持ってきて、4人用シーソーが完成しました!

バランスを取るのが難しそうですが、自分たちで作った遊具で遊ぶ達成感を味わっていました。

 

【鉄棒も作ってみたい!】

鉄棒を作りたくて試行錯誤している子どもたちですが、なかなか上手くいきません。

その様子を見てスタッフが「鉄棒より、もっと面白いの作れるよ!」と声を掛けます。

木と木を組み合わせてロープで固定し、柱のようなものができました。

柱の上に、長い木を置いて…

そこに、ブルーシートを掛けて、枝の角度を調整すると…

“お家”が完成しました!

広い森の中に、自分たちだけの住処ができて嬉しそうな子どもたち。

 

【こんなお家も作れるよ!】

“釣り下げ式”のお家も作りました。子どもたちは、スタッフのアウトドアスキルを間近で見て「へぇ~!こうすればいいんだね~」と、ぐんぐん知識を吸収しています。

ブルーシートの四つ角は、重たい石で固定しています。

こちらは、お家の内装にもこだわるふたり。

枝を“ほうき”に見立てて、お家の中にある落ち葉を掃いています。

 

【武器を探せ!】

戦いごっこをしたくて、武器になりそうなものを探していた子どもたち。

その様子を見て、スタッフが枝とロープで弓矢を作ってみると、子どもたちの興味にヒット!

「やってみたい!」「俺にも貸して!」「交代ね!」と、夢中で弓矢を飛ばします。

森に潜む(想像の)敵に向かって、「おりゃー!」と狙いを定めます。

まるで、ハンターのようです。

 

【ナイフワークにチャレンジ!】

森に落ちている枝を拾って、ナイフで自分の好きな形に削っていきます。

弓矢の矢になったり、鉛筆になったり、それぞれ味のある作品ができました。

静かな森で、枝を削る音だけが聞こえます。

削っている人も、見守っている人も、みんなナイフの刃先に全集中。

「あ、削りすぎた…」「よしっ!いい感じ。」「あとちょっとだ…」

時折手を止めてぼそっと呟き、また削り始める姿は、まるで職人のよう。

見守るスタッフは、必要以上に声はかけず、子どもたちの創造性を見守ります。

 

【きみ、怖いのかい?】

森を探検していると、大きな木が倒れて反り橋のようになっていました。

仲間が簡単そうに渡っているのを見て、渡り始めた慎重派のふたり。

ゆっくりと四つん這いで進むふたりを見て、先に渡った子が「きみ、怖いのかい?」と、声を掛けました。

この子たちは、保育園からの幼馴染で、普段は「○○くん」と名前で呼んでいますが、この時は“先輩”のような気分だったのかもしれません。

そして、慎重派のふたりは「必殺!“引き返す”の術~!」「怖いからやっぱりやめておく~!」と言って引き返していました。自分で考えて「今回はやめておく」という選択をするのも、ときには大切です。

軽々と木の橋を渡った子が「ここから飛び降りてみようかな~♪」と言うと、慎重派の子が「怪我しないでね…」「本当に大丈夫なの?」と心配して声を掛けます。

あまりにも不安そうな仲間の声を聞いて「じゃあ、一応、降りるところ確認してくれる?」と、慎重派の子に着地する場所の安全を確認してもらうことにしたようです。

 

仲間が楽しそうに飛び降りているのを見ているうちに、慎重派の子も「やっぱりやってみようかな…」と動き出しました。

ゆっくりと橋を渡って、思いっきりジャンプ!

 

繰り返し遊んでいるうちに、だんだんと怖さがなくなっていました。

後半は、2チームに分かれて橋の上で「どーんじゃんけんポイ」ゲームをしていました。

遊びのなかで、自分たちでルールを変化させたり、ときには想いがぶつかり大声で言い合ったりすることもありました。「自分の意見を伝える」「相手の意見に気づく」そんな経験が、これから生きていくうえで活かされていくのではないでしょうか。

 

【インフラ整備の工事中でーす!】

こちらは、川に橋をかける工事遊びの真っ最中。

この遊びの面白いところは、それぞれに役職名が就いているところ。

スタッフが子どもたちに「大臣」「キャプテン」「社長」「ボス」と任命すると、遊びのモチベーションが急上昇!

ノコギリで倒木を切ったり、ナイフで木に生えているキノコを削り取ったりしていました。

楽しそうな声に誘われて、山の上から「何してるのー?」と仲間が様子を見に来ました。

工事中だということを知ると「あとどのくらいで工事終わりますか~?」「頑張ってくださ~い!」と町人役に早変わり!

 

川の流れをせき止めている木を切っていく作業をしていると、なかなか切れない太い木が1本ありました。

子「ねぇ秘書!全然切れない!手伝って!」

そこで「秘書」役のスタッフはノコギリを持ち、「大臣」「キャプテン」「社長」「ボス」は全力で木を蹴ることになりました。予想以上の木の太さに秘書も苦戦していましたが、なんとかミッション完了!

 

【お気に入りの場所でいただきます!】

約5時間たくさん遊んだら、お気に入りの場所で行動食を食べました。

着いた頃は、この森の世界観にドキドキしていた子もいましたが、探検をしたり、様々な自然物を使って遊んだりしたことで、この森に対する安心感が芽生えたようです。

 

帰りは、倒木をくぐったり、斜面をよじ登ったり、枝を避けたり。

来たときよりも軽々と進んでいました♪

 

【振り返り】

施設に戻ってから、みんなで振り返りをしました。

「今日どうだった~?」と聞くと「超楽しかった!」と元気よく即答する子どもたち。

「何して遊んだ~?」と聞くと「えーっと…何したっけな~?」と記憶を辿り始めました。

帰りの電車で寝ていた子もいたので、何をして遊んだのかは遠い記憶になっているようでした。

そこで、スタッフが時系列に沿って話し始めると、少しずつ記憶が蘇ってきたようです。

「あ~!そこでイノシシの足跡見つけたんだった!」

「あそこ、松ぼっくりたくさんあった!」

「昔のお墓みたいなところにさ、ネコが入って行ったんだよね。」

「インフラ工事のとき、俺、社長だった!」

「木の橋のとこでゲームしたとき、めっちゃケンカした~!」

なかには「探検したとき、半分トリみたいな生き物がいた!」という不思議な発見をした子もいました。

「もう半分は何だったの?」「何色だった?」「どこにいたの?」と興味津々で質問する仲間たち。

ビギナーズ(1年生)ならではの世界観で、大盛り上がりの振り返りとなりました。

 

さて、今年度の海山ビギナーズは、これでおしまいです。

春からは、海山キッズ(2~6年生)で、またみんなと遊べるのを楽しみにしています。

 

みんと

 

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