日々の様子

こどもスタディツアー『北の大地でカムイを学ぼう! in 北海道』2日目

こどもスタディツアー 2024.04.22

スタディツアー in 北海道の2日目です。

この日の活動のメインは旭岳の火口での雪遊びとビジターセンター見学です。

内容盛りだくさんの活動をご紹介します!

 

この日の始まりは朝7時のラジオ体操から始まりました。

宿泊している全団体が体育館い集まり、ラジオ体操をします。(人数は250名以上いたようです!)

 

また、私たちの団体からはカズさんと6年生の男の子がお手本係として前で体操を牽引してくれました! 

 

朝食をすぐに済ませて、早速活動がスタートです!

▽「-2℃じゃん!さむーい!!」とニコニコ!気温が低いことすらも楽しいようです(笑)

 

旭岳には車で向かいますが、道中で昼食の調達を行います。

この日の昼食には地元のパン屋さんで食べたいパンを購入します。「2個まで好きなパンを選んでいいよ!」とカズさん。

子ども達は楽しそうにパンを選んでいました!

 

ここのパン屋さんはこの場所で25年以上パンを焼いています。

また、地元である美瑛産の小麦を使っており、地元の町民の方や学校給食でも食べられているそうです。

子ども達は買った瞬間に「もう食べたい!!」と言っていましたが、昼食までは食べるのは我慢です(笑)

 

パン屋さんの近くにある『美瑛駅』も見に行きました。

この駅舎は『美瑛軟石』という石を使って作られています。美瑛軟石は、大雪山の噴火による堆積によってできたもので、駅舎のほかに、道の駅や町のコミュニティセンターなどで使われているそうです。

貴重なものですが、石材を見ても子ども達はつまらなそうなので、少し説明したらロープウェイに向かいます(笑)

 

旭岳までの車中。

「たくさん木があるよ!」と子ども達。そこには木材チップを作る工場がありました。

スタッフであるライトマン、カズさん、はなちゃんはみんな北海道出身なので見慣れた景色でしたが、確かにこの子たちが住んでいる神奈川や静岡では珍しい光景かもしれないですね。

 

【旭岳で雪遊び!!】

ロープウェイ乗り場に到着しました。

荷物を持ったらロープウェイに乗ります。

▽山頂は気温も積雪量も下界とは全く違いますね~(笑)

 

ロープウェイからはあたりの自然を一望できます。

また、スキーヤーが山を下っていく様子も見ることができます。

 

「超はやーい!!!!」と大興奮で外を見ていました!

 

山の中腹にある降り場に到着しました。

ここで雪遊びの装備を準備します。

 

昨日とは比べ物にならないほどの寒さですから、準備にはより一層の注意が必要です。

▽肌の露出部分を極限まで減らします。

▽AM10時で-8℃。風もビュンビュン吹いています!

 

そこにあるのは青い空と真っ白な雪山だけ。

このような極寒の大自然の中で遊ぶことに、子ども達は期待半分、不安半分。

 

スノーシューを装着して、今回の遊びフィールドに向かいます。

顔の肌が出ている部分なんかは寒さでピリピリするような感覚です。

▽こんな絶景が目の前にあるのに、子ども達は下を向いて歩いています(笑)

 

カズさん「じゃあここが写真スポットだから、ここで写真撮ろうか!」

子「え、これって看板?」

カズさん「夏はもっと見えるんだけどね」

 

上を歩いているから忘れていましたが、大量の雪の上であることを実感できる瞬間でした。

 

この日の遊び場所は、過去に噴火した噴火口なので、くぼんだ形になっています。(先ほどの看板から少し進んだ場所です。)

遠くに見ると遊び場所として楽しそうに見えますが・・・。

 

下から見上げるとかなり深いのが分かりますね・・・(笑)

子ども達の「ちょっと怖いから遊ばなくていいかも…」という後ろ向きな言葉から遊びが始まりました。

 

勇気をもって尻滑りのスタンバイ。

ですが、「よし、行くよ」と言いつつもなかなか滑り出せません…。

「よし!行く!」と勢いよく滑り出しました!

 

怖がっていましたが、これが楽しかったようです。

まるでペンギンのように次々に子ども達が滑っていきました。

恐怖に打ち勝った先には最高の楽しみがあることを知ったようです。

 

ただ、滑った後には苦難も待ち受けます。

というのも、あの急斜面を登らなければならないのです…(笑)

 

必死になって登り、上についたときにはこの表情(笑)

新鮮なつららを食べて、また遊びに出掛けるのでした。

▽足跡遊びをしています。「ハートにしようかな~」

 

たくさん遊んだ後は昼食の時間。

自分で選んだパンと温かいスープは冷え切った体に染みわたります。

 

【ビジターセンターでお勉強】

雪遊びの後は、現地のビジターセンターで旭岳周辺の地形や生物について学びました。

このビジターセンターがある場所や今回私たちが宿泊している場所などを立体地図で見てみました。

また、移動中に火山から煙が出ている様子が見えた地点があったのですが、それもこの模型で説明してもらいました。

▽他にもたくさんの展示やパネルについて、自身の興味があるものをそれぞれ深めていきました。

▽写真から何の花かを当てるクイズをしていました。似ている色の花が多く、見分けるのが難しい!

▽フィールドで見かける生き物の足跡がどれなのかの考察もしてみました。愛の形や歩幅などがヒントになります。

 

【松脂ってどんなもの?】

ビジターセンターの見学が終わったら、実際に森の中でマツの木を探してみました。

「おっ!こんなところにいい木があった!」とカズさん。

 

そこにはビジターセンターで資料に載っていたエゾマツとトドマツがどちらも生えていました。

 

そこでこんな実験をしてみます。

 

カズさん「この木のプクっとしているところを枝で刺して、どうなるか観察してごらん!」

子「え、どうなるの?」

 

刺してみると中から松脂がじわっと出てきました。

子ども達は初めて見たようで興味津々です。

指の先にほんの少しだけつけてにおいを嗅いでみると、マツのいい香りがします。

 

子ども達は「木みたいないいにおいする~」と松脂をいくつも刺してにおいを嗅いでいました。

 

【北海道の美味しい水】

今回宿泊した東川町は水がきれいなことで有名です。

というのも旭岳で作られたきれいな水が湧いているので、水を汲める場所があるのです。

この水は24時間ずーーーっと出ています。(子ども達は「もったいないね」と言っていましたが、止められるものでもないのです(笑))

 

朝、水筒に入れた水を捨てて、冷たくて新鮮な美味しい水を水筒に入れます。

透き通った水はとても美味しく、子ども達も大満足だったようです!

 

【1日の最後に…】

夕食が終わったら、ロビーで1日目、2日目の振り返りを行いました。

また、カズさんから雪遊びをした場所の説明をしました。

 

カズさん「今日遊んだ場所は火山が噴火した跡なんだよ」

子1「そうなんだ」

子2「火山って何?」

カズさん「火山っていうのは噴火する山のことで、今日遊んだ場所はその噴火の煙とかが出てくる場所なんだよ。」

 

子ども達は楽しく遊んでいた場所がそんな場所だとは知らなかったようで驚いていました。(火山であるとは伝えていましたが、火山自体を知らなかったみたいです(笑))

 

カズさん「火山があるサインって、今日遊んだ場所みたいなクレーター以外に何かある?」

子「溶岩があること?」

カズさん「たしかにそうだね。昨日見た駅の建物の石も噴火に関係しているよ。他には何かある?」

子「・・・」

 

~たくさんヒントを出す~

 

子2「あっ!温泉!」

カズさん「そう!温泉です!」

 

ここの施設は青少年施設ですが、お風呂は源泉かけ流しの温泉がある贅沢な施設です(笑)

子ども達は初日に「温泉やったーーー!」と言っていましたが、『温泉』と『火山』がこのタイミングでリンクしたようです。

振り返りをして知識を整理することで、明日以降も充実した学びがあることでしょう!

 

寝る前にはこの日もカードゲームをして遊びました。

寝る直前まで楽しい時間を過ごすことができました。

 

こうして2日目の活動が終わりました。

活動の内容が盛りだくさんなので、このブログの文章と写真が多くなってしまいましたが、実際は当日に体感した時間はもっと短く、且つもっと内容が濃い1日でした。

今回のスタディツアーで子ども達は心も身体もどんどんと成長しています!

 

ライトマン